はじめに|こんな人に読んでほしい五島列島の宿案内
「日本にまだこんな場所があったの?」と思わず声が出てしまうような場所が、長崎県の西、東シナ海に浮かぶ五島列島です。透き通るようなエメラルドグリーンの海、禁教の時代を生き抜いた潜伏キリシタンの祈りが刻まれた世界遺産の教会群、島でしか出会えない豊かな食材。この島に一度足を踏み入れると、また戻りたくなる人が後を絶ちません。ここ数年で宿のレベルも飛躍的に上がり、旅の質がぐんと高まっています。
この記事は、こんな方におすすめです。カップルで非日常を味わいたい、一人でゆっくり島の空気を吸いたい、家族で特別な夏の思い出を作りたい、絶景と美食にこだわりたい。そんな旅をしたい人に向けて、福江島と中通島の魅力ある宿を2026年最新情報とともに紹介します。
五島列島の一番の魅力は何かと聞かれたら、「祈りの歴史と圧倒的な自然が共存していること」と答えます。世界文化遺産に登録された潜伏キリシタンの教会群、高浜海水浴場の白い砂浜と透き通る海、鬼岳の溶岩が生んだダイナミックな地形。それらすべてが小さな島のなかに凝縮されているのです。そしてその島々に、近年、本当に素敵な宿が続々と誕生しています。ミシュランガイドに掲載されるラグジュアリーホテルあり、築100年の古民家を一棟丸ごと貸し切れる宿あり、五島食材とイタリアンが出会うリゾートあり、日本最西端のワイナリーを持つリゾートあり。個性豊かな宿がそろっているのも、五島列島の旅の醍醐味のひとつですよね。
この記事では、五島列島を代表する宿を6軒ピックアップしました。旅のスタイルや予算に合わせて選べるように、ミシュランを獲得したラグジュアリーリゾートから、静かな集落の古民家一棟貸しまで幅広くご案内します。アクセス情報や料金の目安もまとめていますので、旅の計画にぜひお役立てください。
五島列島はこんな場所
福江島と中通島、ふたつの島を知っておこう
五島列島は大小152の島々からなる群島で、長崎市から西へ約100キロの東シナ海に浮かびます。世界遺産の海と、何世紀もの時を生き抜いたキリシタンの祈りが島中に満ちています。そのなかでも旅行者が多く訪れるのが、南に位置する最大の島・福江島と、北に位置する中通島です。
福江島は五島市の中心地で、五島つばき空港があることから長崎や福岡からのアクセスが比較的よい島です。高浜海水浴場のエメラルドグリーンの海はその美しさでしばしばメディアにも取り上げられ、日本有数の透明度を誇ります。また、約100万年前に鬼岳が噴火して形成された鎧瀬(あぶんぜ)溶岩海岸の迫力ある景観は、自然の底力を見せつけるかのよう。江戸時代の禁教令のもとで信仰を守り続けた人々の歴史が残る堂崎天主堂、なだらかな草原と溶岩台地が広がる鬼岳自然公園など、見どころが凝縮されています。
中通島は「上五島」とも呼ばれ、十字架の形をしたユニークな地形が特徴。青砂ヶ浦天主堂や頭ヶ島天主堂など、世界文化遺産に登録された教会が点在しており、それぞれが海を向くように建てられているという事実に、思わず胸が熱くなります。また、鯛ノ浦の豊かな海では遊覧船での観光も人気で、魚影の濃さに驚かされます。島全体がどこか静かで、時間がゆっくり流れる感覚があります。都会の喧騒に疲れたとき、心身を深く休めたいときに、中通島はとくに心に響きます。
五島列島が注目される理由
近年、五島列島は国内外の旅行者からの注目度が急上昇しています。2018年に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」としてユネスコ世界文化遺産に登録されたことが大きな転機となりました。それ以来、信仰と自然の深さを求めて国内外から訪れる人が増えています。また、コロナ禍を経て密を避けられる離島旅行として脚光を浴び、その豊かな自然と食文化を目当てにやってくる旅行者がさらに増加しました。
宿のレベルも飛躍的に向上しました。かつては素朴な民宿や旅館が中心でしたが、今やミシュランガイドに掲載されるラグジュアリーリゾートが誕生し、おしゃれな古民家一棟貸しの宿やデザイン性の高いブティックホテルも増えています。島の食材や文化をしっかり体験できる宿が揃ってきたことで、より深い、より豊かな旅が楽しめるようになりました。
五島うどんの繊細なコシ、五島牛の深い旨味、産地直送の新鮮な魚介、椿油を使ったスパ体験。島でしか味わえないものがこんなに多くある場所は、なかなかないかもしれません。
五島列島でおすすめの宿6選
ミシュランが認めた「祈りの島の光の宿」、全26室全室オーシャンビュー・露天風呂付き
2024年・2025年と2年連続でミシュランガイドの1キーを獲得した、福江島を代表するラグジュアリーホテルです。約100万年前に鬼岳が噴火してできた、島内屈指の景勝地「鎧瀬(あぶんぜ)溶岩海岸」を見下ろす高台に建ち、地上3階・全26室の客室すべてがオーシャンフロントで露天風呂付きというぜいたくさ。部屋に入った瞬間、目の前に広がる紺碧の海と空のパノラマに思わず息をのみます。
客室は最小でも58平米と広々としており、テラスに出れば潮の香りを運んでくる海風が肌を包みます。露天風呂に身を沈めながら水平線を眺めていると、時間の感覚が溶けていくような感覚に陥るほど。インテリアデザインは著名なデザイナー橋本夕紀夫氏が手がけており、第22回照明デザイン賞の最優秀賞を受賞した照明演出がホテル全体を幻想的に包みます。日中は明るい陽光が射し込み、夕暮れ時には海が赤く染まり、夜には星が瞬く。同じ景色でも時間の移り変わりによって表情が変わり、滞在中何度も景色に見とれてしまいます。
温泉は五島列島で唯一の自然湧出温泉で、1856年(安政3年)に発見されたとされる歴史ある湯を使用しています。荒川の地で漁師たちに愛されてきたこの湯が、今は水平線を望む露天風呂へと運ばれています。日本最西端のエリアで湧く温泉というだけで、なんだか特別な気持ちになりますよね。長い旅路の疲れが、温泉とともにほどけていく感覚は格別です。
夕食は、五島産の新鮮な魚介や島で育った食材を丁寧に仕上げた会席料理。五島牛ステーキや五島米のごはん、季節の魚を使った一皿は、食べるたびに島の豊かさを実感できます。ダイニング「ray dining」では、漁師の海と島の文化からインスピレーションを受けた「光の和食」として提供されており、料理そのものがひとつのアートのように感じられます。スパトリートメントには五島椿をはじめとする島のエネルギーを取り入れており、島の恵みを全身で感じるひとときが待っています。
ホテルの立地も申し分ありません。吹き抜けの印象的なロビーラウンジからは、目の前に広がる海と空の景観を建物内に取り込むようなデザインが施されており、最初の一歩からすでに非日常の空間が始まっています。コンシェルジュサービスも充実しており、島内の観光スポットへのアクセスについても親切にサポートしてもらえます。
ホテル全体に「禁教の中、信仰を守り続けた、祈りの島・五島」の静けさと、光と影が織りなす美しさが宿っており、日常を完全にリセットしたいときに最高の選択肢です。大切な人と、あるいは自分自身への特別なご褒美として、ぜひ一度体験していただきたい宿です。
こんな人におすすめ カップルやハネムーナー、記念日旅行、自分へのご褒美旅行、非日常のラグジュアリーを求める方に。
アクセス 五島つばき空港から車で約10分、福江港から車で約15分。住所は長崎県五島市上崎山町2877。駐車場は宿泊者無料・20台分あり。
料金の目安 2名1室・食事なしで税込51,300円〜。食事付きプランも充実しています。最新の料金は各予約サイトでご確認ください。
チェックイン/チェックアウト チェックイン 15:00、チェックアウト 11:00
注意点 人気のため、特に夏季や週末は予約が早期に埋まります。公式サイトでのベストレート保証があるため、できるだけ早めの予約がおすすめです。
港のそばのスマートホテル、五島の碧色に包まれた観光の最高拠点
「五島の海、碧色(aoiro)で彩られた空間」というコンセプトを掲げる、福江港から徒歩5分のランドマークホテルです。自動チェックインを導入したスマートホテルとしての利便性と、五島の魅力をぎゅっと詰め込んだ空間づくりが見事に融合しています。「ここにしかないホテル(One And Only in GOTO)」というコンセプトのもと、シンプルながら五島らしいこだわりが隅々まで感じられる宿です。
ロビーや客室のあちこちに使われた青緑色は、まさに五島の海を連想させる美しい色合いです。シンプルでモダンなデザインのなかに、島の文化や自然への愛情が滲み出ています。高層階の海側の客室を選べば、福江港に入港するフェリーや漁船の光景、そして朝焼けの美しさを部屋から楽しめます。朝、カーテンを開けた瞬間に海が広がる光景は、それだけでこの宿を選んでよかったと思わせてくれます。全室Wi-Fi完備で、バス・トイレ別、コインランドリーも完備しているので、長期滞在や一人旅にも安心です。アメニティは1階から必要な分だけ持ち出すスタイルで、無駄のないエコな取り組みも旅行者から好評です。
ホテル内にはイタリアンレストランがあり、旬の五島の食材を生かした料理をいただけます。朝食では地元の魚介類や卵、五島名物のかんころもちなど、島の食文化に触れられるメニューが日替わりで並びます。「朝食のバリエーションが豊かで美味しかった」という口コミが多く寄せられており、一日の始まりを島の恵みで整えてから観光に出かけられます。アメニティにはPOLAのスキンケアが使われており、細部への気配りも嬉しいポイントです。
ホテルの目の前にレンタカー店があるのも大きな魅力のひとつです。チェックイン後すぐに島内観光に繰り出せる利便性の高さは、効率よく島を回りたい人に大変重宝します。高浜海水浴場、堂崎天主堂、鬼岳自然公園など、福江島の主要スポットへの移動にも便利な立地です。観光拠点としての機能性を最重視したい旅行者に特に支持されているホテルなんです。
じゃらんnetでの2026年4月〜5月の宿泊取扱額ランキングでも上位に入っており、多くの旅行者に選ばれ続けています。
こんな人におすすめ 観光拠点として使いたい方、コスパを重視しつつ清潔で快適な宿を探している方、一人旅や少人数旅行、効率よく島を観光したい方に。
アクセス 長崎空港から五島つばき空港まで約30分、空港から車で約15分。バスの場合は空港から市内行きバスで約25分、カンパーナホテル前バス停下車、徒歩約2分。福岡空港からも五島つばき空港まで約40分。
料金の目安 素泊まり2名1室で税込16,500円〜、朝食付きは18,700円〜、夕朝食付きは29,800円〜(いずれも時期によって変動します)。
チェックイン/チェックアウト チェックイン 15:00、チェックアウト 10:00
注意点 駐車場はホテル入口前に8台ほどのスペースがあるため、車で訪れる場合は早めのチェックインが安心です。
3. 五島コンカナ王国 WINERY & RESORT|福江島
日本最西端のワイナリーで島ワインとともに過ごす、緑豊かな温泉リゾート
「遊んで、食べて、癒されて」というキャッチコピーのとおり、宿泊だけにとどまらない多彩な体験が詰まったリゾート施設です。長崎空港からわずか30分(ジェットフォイルで90分)でアクセスできる福江島に構えるこのリゾートの、最大の特徴は何と言っても長崎県内で唯一・日本最西端のワイナリーを敷地内に持つという点です。五島の豊かな太陽と風土で育てられたブドウから作られるワインは、ここでしか味わえない一品。2025年にはキャンベル・アーリー2025が「韓国料理との相性が良い」としてペアリング特別賞を受賞するなど、ワインの品質も年々高まっており、ワイン好きの旅行者からも高い評価を集めています。
総客室数46室という中規模のリゾートで、和洋室・コテージ・洋室とさまざまなタイプの部屋が揃っているのも嬉しいポイントです。緑豊かな敷地内に各施設が独立して点在するリゾートスタイルの造りで、施設内を歩くだけで自然の空気に包まれる気持ちよさがあります。夏季は宿泊者専用の15メートルプール(子供用プールあり)が開放され、家族連れにも人気です。特に島の澄んだ空気のもとでプールを楽しむ体験は、都会とはまったく違う解放感があります。
温泉は「にごり湯の天然温泉」で、絶景露天風呂・サウナ・うたせ湯も完備。空に向かって広がる露天風呂から眺める星空は、晴れた夜には息をのむほどの美しさです。「広大な星空に囲まれた絶景露天」として多くの旅行者に絶賛されています。なお、2025年秋には温泉ポンプ故障からの復旧工事を完了し、2025年10月より通常通りの運営を再開しています。また、2026年3月31日をもって「鬼岳温泉」は営業を終了しており、最新の温泉情報については事前に公式サイトや予約サイトでご確認ください。
食事は五島牛や新鮮な海産物など、島の食材をふんだんに使った会席料理が提供されます。季節ごとに変わる島の食材を活かした献立は、毎回の食事が楽しみになるほど充実しています。ワイナリー見学と合わせて、五島の食と島ワインのマリアージュを存分に楽しんでください。また、ワイナリーショップも2026年4月より施設内の場所を移転し、より使いやすくなっています。「ばらもん凧作り体験」など、島の伝統工芸を体験できるアクティビティも用意されており、大人から子どもまで楽しめる滞在が実現します。
「30年ぶりに来たが、変わらず島の魅力を伝えてくれる宿」という口コミもあるほど、長年にわたり五島の旅を支えてきた信頼のリゾートです。
こんな人におすすめ ワイン好きのカップル、温泉でゆっくりしたい方、家族連れ旅行、アクティビティも楽しみたい方、何度でも訪れたい五島のファンの方に。
アクセス 五島つばき空港からタクシーで約5分。福江港から車で約15分(長崎港からジェットフォイルで福江港へ、約85分)。送迎サービスあり(要前日までに予約)。住所は長崎県五島市上大津町2413、電話番号は0959-72-1348。
料金の目安 2名1室で税込14,500円〜72,700円程度(プランによって大きく異なります)。
チェックイン/チェックアウト チェックイン 16:00、チェックアウト 11:00
注意点 敷地が広く各施設が独立して点在しているため、雨天時は傘での移動となります。鬼岳温泉の営業が2026年3月末で終了しているため、温泉情報は予約前に必ず最新情報を確認してください。
4. カラリト五島列島|福江島
全室オーシャンビュー、海まで30秒の立地で五島食材×モダンメキシカンを堪能
「ゆるやかに流れる島の時間に身を委ね、思わず、飾らない自分にかえるひととき」。そんなコンセプトのもと2022年にオープンした「カラリト五島列島」は、福江島の白い砂浜を目の前に持つ、全室オーシャンビューの新しいスタイルのリゾートホテルです。海まで徒歩約30秒という抜群の立地は、五島列島に宿を求めるすべての旅行者にとって大きな魅力といえます。
総客室数は47室・48室規模で、メゾネットタイプの広い部屋が揃っています。メゾネットアウトドアキッチンは60平米にテラス付きで定員5名、メゾネットワイドテラスは62平米で2階のテラスから海を見渡せる開放感が自慢です。天井が高く広々とした2階建ての客室は、ファミリーやグループ旅行に特に好評。部屋のなかにいながらにして潮騒が聞こえてくる贅沢は、普段の生活ではまず味わえない体験です。インテリアは木目調を基調とした清潔感あふれるシンプルモダンなデザインで、五島産の抹茶を使ったお菓子やティーバッグが客室に用意されているなど、地元らしさへの細やかなこだわりも感じられます。
食事面では、他の宿にはなかなかない個性が光っています。夕食は「restaurant Shiro」にて、メキシコ料理にルーツを持つシェフが手がけるモダンメキシカンのコースディナー。五島牛や新鮮な魚介、五島豚、島野菜、ジビエなど、五島の豊かな食材を、メキシカンならではの火入れや酸味、スパイスで軽やかに引き立てる一皿は唯一無二の体験です。「食材の宝庫と称される五島の旬を、自由な発想で織りなす料理を通じて体感してほしい」というシェフの想いが、料理のひと口ひと口から伝わってきます。朝食は一転して、五島産ヒノキの木箱に地元の生産者が大切に育てた食材をぎゅっと詰め込んだ一汁四菜膳。島の恵みを朝から丁寧にいただく時間は、旅の始まりをゆったりと彩ります。
大浴場も充実しており、開放感ある広々とした湯船でゆっくり足を伸ばせると好評です。また宿泊者限定の体験プログラム「asobi」が1泊につき1回無料でついており、島の自然や文化に触れるアクティビティが旅をさらに豊かにしてくれます。2025年6月には五島列島初となる完全プライベートの本格アウトドアサウナ「カラリトサウナ」がオープン。透明度抜群の海を目の前にしながら「ほどけるサウナ」を体験できるとあって、サウナ好きの旅行者からも熱い視線が注がれています。
さらに、ホテル独自ロゴ入りのレンタカーをホテル内で受け渡し・返却まで完結できるサービスも用意されており、スムーズな島内観光をサポートしてくれます。空港からも車で10分と近く、チェックイン後すぐに観光に出発できる利便性も魅力です。
こんな人におすすめ 海と食の両方を思う存分楽しみたいカップル・夫婦、家族連れ、サウナ旅を楽しみたい方、個性的なグルメ体験を求める方に。
アクセス 五島つばき空港から車で約10分、福江港から車で約15分。駐車場は無料・53台分あり。長崎空港から五島つばき空港まで約30分、長崎港から福江港まで高速船で約90分。
料金の目安 2名1室で税込19,040円〜(じゃらんnet参考・時期により変動)。2名1室で税込20,740円〜143,960円程度のプランがあります。
チェックイン/チェックアウト チェックイン 15:00、チェックアウト 11:00
注意点 福江島の市街地からはやや離れた立地のため、島内観光にはレンタカーの利用が便利です。ホテル内レンタカーサービスを事前に問い合わせておくと安心です。
海と空、そして五島食材のイタリアンが融合する、上五島の小さなオーベルジュ
中通島の小串、なだらかな山の稜線に沿って建つ「マルゲリータ」は、海を向いた全29室という小さなリゾートホテルです。この客室数、実は中通島にある教会の数と同じなのだとか。すべての教会が海に向かって建てられているように、マルゲリータもまた海を向いています。そのコンセプトに、この宿に込められた想いが凝縮されているような気がしますよね。
白を基調とした外観は水平線にとけ込むようなデザインで、訪れた瞬間から「これは特別な場所だ」と感じさせます。「海から海へ、風が渡る島の高台にある小さなホテル」というキャッチコピーのとおり、見渡せばどこまでも海と空が広がります。すべての客室にテラスが設けられており、朝陽や夕陽をベッドのそばで、あるいはテラスに出てゆっくりと楽しめます。中通島の高台に位置するため、遠くに浮かぶ小島の輪郭がまるで水彩画のようで、じっと見ていると時間を忘れてしまいます。
食事の面でも、マルゲリータは際立った個性を持っています。五島列島ならではの地場食材を生かした「イタリアンスタイルの洋食」と、「島ごはん」と呼ぶ和食の両方を用意しており、どちらもクオリティが高いと評判です。港で揚がる新鮮な魚介、希少な五島牛のモモ・ヒレ・サーロインの食べ比べ、伊勢海老を使った贅沢な一皿、手作りのパンやジャム、自家製ソーセージの朝ごはん、島で採れたお米の炊き立てごはん。テラスのあるレストランで夕陽を眺めながらいただく食事の充実ぶりは、食いしん坊の旅人を唸らせます。暖かい季節はぜひテラス席を選んでみてください。海風を感じながらいただく料理は格別ですよ。
温浴施設は室内と露天の大浴場を備えており、展望露天風呂からは朝陽と夕陽の両方を眺められます。洋書をそろえたライブラリーも旅行者に好評で、雨の日もゆったりと本を読みながら過ごせます。上五島エリアの予約サイトのクチコミ評価でランキング1位を獲得している実力派のリゾートです。
中通島の観光拠点としての利便性も魅力です。世界遺産の青砂ヶ浦天主堂や頭ヶ島天主堂、鯛ノ浦など、上五島の見どころを効率よく巡るのに絶好のロケーションです。
こんな人におすすめ グルメ旅を楽しみたいカップル・夫婦、静かな環境でリフレッシュしたい方、世界遺産の教会群を訪れたい方、非日常のオーベルジュ体験がしたい方に。
アクセス 長崎港から鯛ノ浦港まで高速船で約100分、佐世保港から有川港まで高速船で約80分。各港からホテルまで車で約30分。送迎は3日前までの事前予約制(電話:0959-55-3100)。駐車場は無料。
料金の目安 プランや時期によって異なります。各予約サイトでご確認ください。
チェックイン/チェックアウト チェックイン 15:00、チェックアウト 10:00
注意点 中通島には空港がないため、アクセスはフェリーまたは高速船が必須です。港からホテルへの移動は、レンタカー・タクシー、または3日前までの予約で送迎を利用できます。
6. ホテルアオカ上五島(HOTEL AOKA KAMIGOTO)|中通島
2019年全面リニューアル、港そばの快適ホテルで上五島を深く巡る
1980年創業の「上五島観光ホテル」を全面リニューアルして2019年12月21日にオープンした、上五島観光の頼もしい生活拠点です。「豊かな自然、貴重な文化遺産、おいしい料理を堪能いただき、港のそばのちょっと隠れ家的な上五島旅の生活拠点」というコンセプトのもと、清潔感と快適さを大切にした滞在を提供しています。
住所は長崎県南松浦郡新上五島町青方郷1714-1、有川港に近い便利なロケーションです。スーペリアツイン、スタンダードダブル、デラックスダブルといった客室タイプに加え、コンドミニアムタイプの部屋も揃っています。AOKAコンドミニアムスイートは広々とした空間で家族連れにも対応しており、コンドミニアムフラットやコンドミニアムレイヤーベッドなど、グループ旅行でも快適に過ごせる選択肢があります。リニューアルから数年が経った今も清潔に整えられた室内は、口コミでも高い評価を受けています。Wi-Fi完備で、駐車場も完備しています。
ホテル内にはレストラン「umigoto」があり、中通島の豊かな海の幸をいただけます。夕食には上五島の旬の食材を使ったコース料理が提供されており、「魚が美味しいと思っていたがこんなに美味しいものかと思った」という口コミが多数寄せられているほど。島の食材の底力を全力で感じられる食事です。食事の評価は非常に高く、宿泊者の多くが料理を旅のハイライトとして挙げています。
上五島は青砂ヶ浦天主堂、頭ヶ島天主堂をはじめとする世界遺産の教会群が点在するエリアで、このホテルを拠点にレンタカーで島内を巡るのが効率的です。荒々しい磯の景観が広がる矢堅目、透明度の高い海が楽しめる桐教会周辺のビーチ、蛤浜の遠浅の砂浜、三本松海水浴場(夏季開放)など、自然の見どころも豊富。釣り好きな方は、海に出るだけで驚くほどの釣果が期待できるそうです。豊かな自然と貴重な文化遺産が共存する中通島の魅力を余すことなく体験するための拠点として、多くの旅行者に選ばれています。
なお2025年11月には近隣に新しいホテルも開業しており、上五島エリアの宿泊事情はここ数年でにぎわいを見せています。比較しながら旅のスタイルに合う宿を選んでみてください。
こんな人におすすめ 世界遺産の教会群を訪れたい方、上五島を効率的に観光したい方、コスパのよい宿で快適に過ごしたい方、釣りや海遊びを楽しみたい方に。
アクセス 長崎港から有川港まで九州商船の高速船「シープリンセス・シーエンジェル」で約100分。博多港・佐世保港からも直行便あり。住所は長崎県南松浦郡新上五島町青方郷1714-1(電話:0959-52-3222)。送迎サービスはなく、公共交通機関またはレンタカー・タクシーを利用。
料金の目安 2名1室で税込14,600円〜50,800円程度(プランによって異なります)。
チェックイン/チェックアウト チェックイン 15:00、チェックアウト 11:00
注意点 中通島の観光は公共交通機関が限られているため、レンタカーの事前手配を強くおすすめします。
五島列島へのアクセス・行き方
五島列島へのアクセスは、大きく分けて「飛行機」と「船」の2通りです。どちらのルートも一長一短がありますが、旅のスタイルや出発地によって選んでみてください。
飛行機でのアクセス
福江島には五島つばき空港があります。長崎空港からのフライトが約30分、福岡空港からは約40分と、いずれもコンパクトな移動時間です。飛行機ならではのスピードで旅の時間を最大限に活用したい方に向いています。空港から福江市街地への路線バスは約25分、レンタカーや空港タクシーも便利に使えます。
なお、中通島には空港がないため、飛行機で行く場合は福岡や長崎に降りてから船に乗り換えるルートになります。
船でのアクセス
長崎港から福江港まで、ジェットフォイル(高速船)で約85分、フェリーで約3時間30分です。少々時間はかかりますが、波に揺られながら島へと近づいていく船旅には独特の情緒があります。「この移動時間もまた旅の一部」と感じられる方には、フェリーをおすすめします。
長崎港から中通島の有川港へはジェットフォイルで約100分、佐世保港から有川港へは高速船で約80分、鯛ノ浦港へは高速船で約100分かかります。
博多港からも福江島・中通島への定期便がありますので、福岡を経由して五島列島に向かうルートも旅のプランとして人気です。
島内の移動について
福江島・中通島ともに、島内観光にはレンタカーがもっとも便利です。主要スポットが島の各所に点在しているため、レンタカーなしでは効率的に回るのが難しい面があります。ホテルによってはレンタカー付きプランや、ホテル近くにレンタカー店があるところも多いので、チェックイン時に確認してみてください。
営業・料金・注意点まとめ
五島列島の宿の多くは、観光シーズンとなる7〜8月、ゴールデンウィーク、シルバーウィークが特に混み合います。人気の宿は数カ月前から予約が埋まることも珍しくありません。旅行日程が決まったら、早めに予約することをおすすめします。
料金については、各宿ともプランや時期によって幅があります。本記事でご紹介した料金はあくまで目安であり、最新の情報は各予約サイトや宿の公式サイトでご確認ください。また、「ふるさと納税」の対象になっている宿もあるため、活用できるか調べてみると宿泊費をよりお得に抑えられることがあります。
五島列島は離島のため、台風の影響を受けやすいエリアです。特に夏から秋にかけては、天候によって船や飛行機が欠航・遅延するケースがあります。旅行日程に余裕を持ったスケジュールを組むとともに、前日に天気予報をしっかりチェックしておくと安心です。
また、島内のコンビニエンスストアの数は限られており、特に中通島の山間部や海岸沿いのエリアでは購入できる場所が少ないこともあります。到着後の飲料や食料は港や市街地のスーパーで調達しておくとよいでしょう。島内での現金利用が必要な場面もあるため、手元のキャッシュも余裕を持って準備しておくことをおすすめします。
まとめ|五島列島の宿で出会う、祈りと自然の旅
高浜海水浴場の透明な海、堂崎天主堂の静謐な空気、鬼岳から眺める溶岩海岸の絶景、頭ヶ島天主堂に響く祈りの声。五島列島には、日本のほかの場所では出会えない深さがあります。
そしてその旅をさらに豊かにしてくれるのが、今回ご紹介した6つの宿です。五島リトリートrayのような極上のラグジュアリー体験でも、菜を(nawo)のような島の暮らしに溶け込む滞在でも、コンカナ王国でワインと温泉を楽しむ滞在でも、マルゲリータで島の食を堪能するオーベルジュ体験でも、それぞれに五島でしか味わえない時間が待っています。
旅の目的、一緒に行く人、予算に合わせて最適な宿を選んでみてください。どの宿を選んでも、五島の自然と歴史、そして温かい島の人々に迎えられる旅になるはずです。そして五島列島は、一度だけでは物足りない島です。きっと「また戻りたい」と感じる旅になるはずです。
掲載している料金・営業時間・アクセス情報は2026年6月時点の情報をもとにしています。最新情報は必ず各施設にご確認ください。
