兵庫・朝来市の絶景観光スポット4選|竹田城跡・立雲峡・生野銀山・円山川を徹底ガイド【2026年最新】

近畿地方・観光地

兵庫県の中北部、「但馬」と呼ばれるエリアをご存知ですか。雲海に浮かぶ天空の城、千年の歴史を持つ銀山、春には「但馬吉野」とたたえられる桜の名所……一つの旅で、これだけ多彩な絶景と体験に出会える場所は、なかなかないと思うんです。

この記事では、兵庫県朝来市と豊岡市にまたがる4つの観光地を徹底的にご紹介します。訪れるベストシーズンや、知っておくと旅がぐっと深まるポイントも盛り込みましたので、ぜひ旅のしおりとして活用してみてください。

こんな方におすすめです

  • 絶景や非日常的な景色を求めている方
  • 日本の歴史や文化に興味があるカップル・夫婦
  • 大阪・神戸から日帰りや1泊2日で行ける旅先を探している方
  • 自然のなかでアクティビティを楽しみたいファミリー
  • 写真撮影が趣味で、いつもと違う被写体を探している方

この記事を読めば、アクセス方法から料金、ベストシーズン、注意点まで、旅の準備に必要な情報がひとまとめにわかります。


合わせて読みたい 朝来市・豊岡市周辺で宿をお探しの方は、こちらの宿紹介記事もぜひチェックしてみてください。旅のプランづくりのヒントが見つかるはずです。


1. 立雲峡|「天空の城」を対岸から望む、山陰随一の絶景公園

立雲峡はこんな場所

兵庫県朝来市、標高757メートルの朝来山中腹に広がる兵庫県立自然公園・立雲峡。地名を知らなくても、あの写真は見たことがある、という方も多いはずです。雲海のなかに古城の石垣がぽっかりと浮かぶ、まるで絵画のような一枚。その撮影ポイントこそが立雲峡です。

標高757メートルの朝来山中腹にある立雲峡は、天空の城と呼ばれる竹田城跡が雲に浮かぶ姿を撮影できることから有名になっています。一方、ここは奈良時代から広く名を知られる山陰随一の桜の名所でもあります。

「立雲」という名前には、由来があります。昭和7年、大阪から訪れた松本卯一郎氏が朝来山の絶景に感動し、自費で開拓。その後、右翼の大御所として知られた政治家・頭山満翁に命名を依頼し、頭山翁が自身の雅号「立雲」をとって「立雲峡」と名づけたのだそうです。歴史のある名前なんですよね。

立雲峡の見どころ・魅力

雲海に浮かぶ竹田城跡

立雲峡の最大の魅力は、なんといっても雲海と竹田城跡の共演です。

立雲峡から雲海に包まれた「天空の城 竹田城跡」を望むためには、10月、11月の前日の夜に冷え込み、翌日よく晴れて暖かくなる寒暖の差が10℃以上、風が少ない時というのが基本的な条件となります。発生の時間はおよそ夜明けから8時頃まで。

条件がそろった日の早朝、雲の海に城跡がぽっかりと浮かぶ光景は、写真でいくら見ていても、実際に目にしたときの感動はまったく別物です。その瞬間のために早起きして足を運ぶ価値は、十二分にあります。

展望台は3つあり、第3展望台まで約5分程、第2展望台まで約20分程、第1展望台まで約40分程登ります。竹田城跡を最もきれいに見渡せるのは第1展望台。さらにその上には立雲峡テラスが整備されており、より広いアングルで絶景を楽しめます。


Tips 1: 雲海を見るための「3つの条件」を押さえよう ①前日夜から翌朝にかけて冷え込みがある、②翌日は晴れて気温が上がる、③風が弱い。この3条件がそろいやすいのが10月から11月の晴れた日。前日の天気予報と濃霧注意報もチェックしておくと、さらに確率が上がりますよ。


春は「但馬吉野」の桜

春にはソメイヨシノや山桜が咲き誇り「但馬吉野」ともいわれる北近畿一の桜の名所でもあります。樹齢300年の楼桜や、奇石・巨岩が点在し、眼下には竹田の城下町が一望できます。

桜の見頃にあわせて「立雲峡桜まつり」も開催されます。2026年は3月20日から4月19日まで開催予定。巨岩と老桜が織りなす風景は、日本画のようなたたずまいで、桜好きにはたまらない場所です。

写真映えスポット

竹田城跡まで光の道が伸びているように見える撮影スポット「立雲峡テラス光の道展望所」も設置されています。ここからの一枚は、SNSでもたびたび話題になる名ショットが撮れます。三脚と防寒具を忘れずに。

アクセス・行き方

車でのアクセス

播但連絡道路・和田山ICを出て、和田山インター前交差点を左折。国道312号線を南へ約2.5km進み、竹田城下町交差点を左折、さらに直進すると立雲峡の登山道入口に到着します。

電車でのアクセス

JR播但線「竹田駅」下車後、徒歩約30〜40分。または、竹田駅から駐車場まで約1kmほどのためタクシー利用が便利です。

料金・注意点

環境整備協力金:300円/人 ※桜まつり期間は別途設定の場合あり

夜間は安全のため立入禁止です。ただし、雲海シーズンは夜明け前の早朝から入園できるよう、午前5時ごろから開放されています。

注意点

  • 第1展望台まではミニ登山程度の山道です。スニーカーやトレッキングシューズを履いていきましょう
  • 雲海シーズンの繁忙期は、平日でも午前3〜4時に駐車場が満車になることがあります。早めの到着を強くおすすめします
  • 展望台で長時間待つことになるため、防寒対策が必須。温かいお茶を水筒に入れて持参するのがおすすめです

2. 生野銀山|千年の歴史が眠る、坑道散策と銀山の物語

生野銀山はこんな場所

同じく朝来市、生野町にある生野銀山は、日本の近代化を支えた大鉱山です。

銀が発見されたのは約1200年前と伝えられる生野銀山。織田・豊臣・徳川の直轄を経て明治政府初の官営鉱山となり、日本の近代化に貢献した大鉱山だ。近年には、経済産業省「近代化産業遺産」の構成遺産や文化庁「日本遺産」の構成文化財の一部にも認定。

昭和48年に閉山した後、昭和49年から観光施設として公開されています。総延長350km以上、深さ約880mに及ぶ坑道の一部を公開した施設の敷地内には、生野鉱物館や鉱山資料館、吹屋資料館、レストハウス、食堂なども揃う。これだけのスケールを持つ鉱山が、観光地として丸ごと残っているのはなかなか貴重なことです。

生野銀山の見どころ・魅力

全長約1kmの観光坑道

坑道内は近代採掘ゾーン、江戸時代採掘ゾーンがあり人形などで鉱山の歴史がわかりやすく展示されています。近代の採掘と江戸時代の採掘の差を間近に感じることができ、違いを比較することで技術の進化をより身近に感じることができます。坑道内は約40分で見ることができます。

坑道の中に入った瞬間、ひんやりとした空気に包まれます。坑道内の気温は年間を通じて13〜14℃。夏に訪れると、まさに天然のクーラー状態です。逆に冬や秋は羽織るものを一枚持っていくのがベターです。

個性豊かな「銀山ボーイズ」たち

坑道内には江戸時代から近代にかけての採掘シーンを再現した人形が60体配置されています。その名も「GINZAN BOYS」。それぞれにユニークなプロフィールと名前があり、坑道見学の楽しさをぐっと引き上げてくれます。チケット窓口でチラシをもらってから回ると、より楽しめますよ。

2026年4月12日には「へいくろう祭り」の開催も予定されています。

坑道外コースと資料館

約1kmの観光坑道は、車椅子やペットの入場も可能で、近代技術による採掘状況や岩肌の生々しいノミ跡、銀鉱脈跡などが間近に見学できる。坑道外コースでは、露頭掘りのあとを山の中に歩いて見学することも。往復20分ほどの軽いハイキングで、山の緑と川のせせらぎを楽しみながら散策できます。


Tips 2: 坑道内は夏でも「上着持参」が鉄則 真夏の炎天下の外から坑道に入ると、13〜14℃の冷気に包まれます。汗をかいた状態で入ると冷えすぎることも。軽い長袖やカーディガンを一枚バッグに入れておくと快適に見学できます。夏こそ行きたいスポットですが、準備を忘れずに。


アクセス・行き方

車でのアクセス

播但連絡道路の生野ICまたは生野北第1ランプを降り、約10分で到着します。無料駐車場が普通車約210台分あります。

電車でのアクセス

JR播但線「生野駅」下車後、神姫グリーンバスで「生野銀山口」バス停まで乗車し、徒歩約10分。バスの本数が少ないため、タクシー利用が便利です。生野駅からタクシーで約10分、料金は1,800〜1,900円程度が目安です。

営業時間・料金

営業時間

  • 4〜10月:午前9時〜午後5時30分、最終受付は閉館40分前
  • 11月:午前9時〜午後5時
  • 12〜2月:午前9時30分〜午後4時30分
  • 3月:午前9時30分〜午後5時

料金

  • 大人:900円
  • 中学生・高校生:600円
  • 小学生:400円
  • 小学生未満:無料

定休日

12〜2月の毎週火曜日。火曜日が祝日の場合は翌日が休館です。年末年始も休館があります。


3. 竹田城下町|天空の城のふもとで、城下町の時間をゆっくり歩く

竹田城下町はこんな場所

「竹田城跡」というと城跡そのものに注目が集まりがちですが、その麓に広がる竹田の城下町もまた、旅の醍醐味が凝縮されたエリアです。

姫路と但馬を結ぶ街道町のひとつであるが、はじめは戦国大名山名氏の家臣が築いた山城竹田城の城下町であった。町家はほとんどが明治に入って建てられているが、形式的には昔と同じ手法で建てられている。

JR竹田駅を降りたとたん、昔ながらの町並みが広がります。石畳の路地、錦鯉が泳ぐ小川、古い町家……城下町の風情がそのまま残る、歩くだけで心が落ち着く場所です。

竹田城跡の基本情報

竹田城下町の観光の中心はやはり竹田城跡。兵庫県朝来市にある竹田城跡は、標高353.7mの山上に築かれた、国史跡にも指定される歴史ある城跡です。天守などの主要な建物は現存しないものの、立派な石垣がほぼそのままの状態で残っているなど、山城としては全国的にも珍しく、日本屈指の規模を誇ります。

「日本のマチュピチュ」「恋人の聖地」としても知られ、大河ドラマなど数多くのロケ地としても使用されています。

竹田城下町の見どころ・魅力

城下町の散策コース

4件の寺と表米神社が立ち並ぶ、情緒あふれる通り。小川を泳ぐ錦鯉が目を楽しませてくれます。また、JR竹田駅前には「恋人の聖地」のモニュメントがあり、バックに竹田城跡を入れた写真が撮れるフォトスポットとして人気です。夜はライトアップされ、昼とは異なる幻想的な雰囲気になります。

情報館「天空の城」は、竹田城の歴史をジオラマやパネルでわかりやすく解説してくれる施設。城跡に登る前に立ち寄って、竹田城の歴史を予習しておくと、見学がぐっと深まりますよ。

表米神社から竹田城跡へ

城跡への登山ルートのひとつ、表米神社登山道は城下町の雰囲気を楽しみながら登れる人気のルート。表米神社を参拝してから山頂を目指す、というスタイルで約40分の登山が楽しめます。

竹田城跡のライトアップ

天空の城「竹田城跡」では、約100基の照明によって夜間ライトアップが行われます。漆黒の闇に城跡が浮かぶ光景は幻想的です。2026年は1月から2027年1月7日まで実施予定とのこと。昼間の城跡とは全く異なる表情を見せてくれます。


Tips 3: 竹田城跡は「登る前の準備」が大切 山の頂上にある城跡のため、普通の革靴やサンダルでの登城は厳禁です。スニーカー以上の歩きやすい靴と、夏でも汗を拭くタオルを準備しましょう。城跡内にはトイレがないため、麓で必ず済ませてから入城してください。雨天時は石畳が滑りやすくなるため、特に注意が必要です。


アクセス・行き方

車でのアクセス

北近畿豊岡自動車道・播但連絡自動車道の「和田山IC」が最寄りのICです。IC下車後、「和田山IC前」信号を左折、約10分ほどで各駐車場です。

一般車両は「山城の郷」が最終駐車場。城跡へはそこから徒歩か天空バス・タクシーを利用します。

電車でのアクセス

JR播但線の「竹田駅」が最寄駅です。駅裏登山道ルートで徒歩40分、表米神社登山道ルートでも徒歩40分です。

営業時間・料金

竹田城跡の観覧時間 2026年スプリングシーズン・3月1日〜5月31日

西登山道の門は午前7時30分から午後4時30分まで通過可。駅裏登山道・表米神社登山道の門は午前8時から午後4時30分まで通過可。

観覧料

  • 大人・高校生以上:500円
  • 中学生以下:無料
  • ※20名以上の団体は大人450円に割引

閉山期間

1月4日〜2月末は冬季閉山のため入城できません。


4. 円山川|ラムサール条約の湿地を流れる川で、自然のなかへ飛び込もう

円山川はこんな場所

朝来市から北へ移動した豊岡市を流れる円山川は、実は竹田城跡の雲海とも深い関係があります。秋の晴れた朝、円山川から発生する川霧が竹田城跡を包む——あの「雲海」は円山川の水蒸気によって生まれるものなのです。

街を貫く一級河川・円山川から川霧が発生することで、幻想的な「雲海」が竹田城跡に立ち込めます。

そして円山川そのものもまた、豊かな自然に抱かれた美しい場所です。山陰海岸ジオパーク、ラムサール条約登録湿地がある自然豊かな円山川河口にあります。ラムサール条約とは、国際的に重要な湿地を保全するための条約。それだけ貴重な自然環境が残されているということですよね。

兵庫県立円山川公苑の見どころ・魅力

円山川での自然体験の拠点となるのが、豊岡市小島にある兵庫県立円山川公苑です。

美術館での展覧会や文化活動、円山川を満喫できるカヌーやプール、スケートリンクなど、さまざまなイベントを企画しています。

カヌー・カヤック・SUP体験

カヤックとカナディアンカヌー120艇・20種類を配置したカヌーフィールド、夏季の50m屋外プール 冬季はアイススケートリンクとして営業、インラインスポーツコートがあります。カヌーは一人でも体験でき、200名を超える団体用のプログラム、各種スクール、ツアー、イベントも実施しています。

はじめてカヌーやSUPに挑戦したい方でも、インストラクターが丁寧に教えてくれるので安心。水上から見る円山川と山並みの景色は、地上からとは全く違う表情を見せてくれます。川沿いには散策路もあり、のんびりウォーキングで自然を満喫することもできます。

2026年夏・全国高校総合体育大会が開催

2026年7月26日〜8月5日は、全国高校総合体育大会カヌー競技会の開催により全施設が貸切となります。この期間にご計画の方は、事前に確認が必要です。

美術館で文化体験も

公苑内には小さな美術館も併設されており、エンジョイパスポートで入館できます。アウトドア体験の後にアート鑑賞、という贅沢な一日の過ごし方も円山川公苑ならではです。

アクセス・行き方

車でのアクセス

北近畿自動車道「豊岡出石IC」から約30分。または、北近畿豊岡自動車道「日高神鍋高原IC」からも利用可能です。駐車場は無料です。

電車でのアクセス

JR山陰本線「城崎温泉駅」より全但バスで約25分、「小島」バス停下車後、徒歩約15分。城崎温泉から約9分の距離でもあるため、温泉旅行とセットで立ち寄るのもおすすめです。

営業時間・料金

カヌー・カヤック・SUPの営業期間

例年3月下旬〜11月中旬。5月〜10月は無休で営業しています。

カヌー料金 1艇1時間あたり

  • カヤック・1人乗り:大人450円、小中学生・70歳以上200円
  • カナディアンカヌー・カヤック 2人乗り:大人600円、小中学生・70歳以上300円
  • SUP:一律1,300円

エンジョイパスポート 全施設利用可

  • 大人:1,900円
  • 小中学生:1,500円

コスパを考えると、一日中遊ぶ予定ならエンジョイパスポートが断然お得です。


5. アクセス総まとめ|大阪・神戸・姫路からの行き方

大阪から

電車の場合

JR大阪駅から特急「はまかぜ」または「スーパーはくと」に乗り、和田山駅または生野駅で乗り換え。大阪から竹田駅まで約2時間が目安です。

車の場合

阪神高速から中国自動車道を経由し、播但連絡道路へ。福崎ICから生野ICまで、大阪から約1時間30分〜2時間程度が目安です。

神戸・姫路から

電車の場合

JR姫路駅から播但線で寺前駅乗換、竹田駅まで約1時間10分が目安です。

車の場合

姫路から播但連絡道路で和田山ICまで、約55分が目安です。高速道路を使えばアクセスしやすい立地なので、車での旅が特におすすめです。

4スポットを巡るモデルコース

立雲峡・竹田城下町・生野銀山の3スポットはいずれも朝来市内で近接しています。1泊2日であれば、以下のような周遊が可能です。

1日目:立雲峡・早朝→竹田城跡・城下町散策・午前〜昼→生野銀山・午後 2日目:円山川公苑でカヌー体験・午前〜昼→城崎温泉で温泉・夕方以降

生野銀山から円山川公苑まで車で約50〜60分。但馬エリアをたっぷり満喫できるルートです。


6. まとめ|兵庫・但馬の旅は、四季を通じて何度でも楽しめる

今回ご紹介した4つのスポットをおさらいします。

立雲峡:秋の雲海シーズンと春の桜、どちらも別格の美しさ。早起きが苦手な方も、年に一度くらいは「特別な早朝」に挑戦してみてほしい場所です。

生野銀山:日本の歴史と技術の深みを体感できる施設。子どもから大人まで楽しめる展示と、年間通じて13〜14℃の坑道の涼しさは格別です。

竹田城下町:石垣の残る山城の絶景とともに、昔ながらの町並みと人々の温もりが待っています。雲海だけでなく、夜のライトアップも見逃せません。

円山川公苑:豊かな自然のなかでカヌーやSUPを楽しめる場所。城崎温泉とセットで訪れると、体も心もとことんリフレッシュできます。

「でも4か所全部は回れないかも……」という方も、まずは自分のペースで一か所から訪れてみてください。但馬の自然と歴史は、きっと何度でもここに戻りたくなる魅力を持っています。それが但馬という場所の、一番の魅力なんです。


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