愛知県に住んでいながら、まだ竹島に行ったことがない……という方、もったいないですよ。三河湾に静かに浮かぶこの小さな島は、「島全体が国の天然記念物」という日本でも珍しいスポットなのです。
はじめて蒲郡を訪れる方も、何度もリピートしている方も、この記事を読んでから竹島を訪れてほしいのです。縁結びや開運で全国に名を馳せる「日本七弁天」のひとつ「八百富神社」が鎮座し、平安時代から続く歴史と美しい自然が、訪れた人をやさしく包み込んでくれます。名古屋から電車で約1時間、しかも入島は無料。これだけでも十分魅力的ですよね。
この記事では、竹島の基本情報から見どころ、季節ごとの楽しみ方、実際のアクセス方法、注意点まで、ぜんぶひとまとめにお届けします。旅の計画に役立てていただけたら嬉しいです。
こんな方におすすめです
- 縁結びや開運のパワースポット巡りが好きな方
- 歴史や自然に興味があるカップル・一人旅の女性
- 名古屋や愛知県内から日帰りで行けるお出かけ先を探している方
- 写真映えする絶景スポットを探している方
- 春は潮干狩り、冬は初日の出など、季節のレジャーを楽しみたい方
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竹島ってどんな場所?基本情報と「竹島」という名前の由来

まず「竹島って何があるの?」という方のために、基本情報をざっくりご紹介しますね。
竹島は、愛知県蒲郡市の三河湾沿岸から約400メートルの沖に浮かぶ小さな島です。周囲は約680メートル、面積は約1万9000平方メートルというコンパクトサイズ。「小さな島」というイメージを持ちがちですが、実際に足を踏み入れてみると、その神秘的な雰囲気と豊かな自然に驚かされます。
これだけ近い距離にありながら、島の植物相は本土とはまったく異なっています。これまでの調査で65科238種もの高等植物の自生が確認されており、その植物学的な特異性から1930年(昭和5年)8月25日、島全体が国の天然記念物に指定されました。正式名称は「竹島八百富神社社叢」です。島の植物や地形はとても貴重なものですから、訪れる側も自然への敬意を忘れずに歩きたいですよね。
陸地と島をつなぐのは、全長387メートルの竹島橋。1931年(昭和6年)に実業家・滝信四郎氏が私費を投じて架橋し、蒲郡町に寄付したのが始まりとされています。まっすぐ島へと延びるこの橋は、それ自体が蒲郡を代表する景観のひとつ。橋の上を歩くだけでもテンションが上がりますよ。
「竹島」という名前にまつわる言い伝え
実はこの島、もともと「竹」が生えていなかったのですよ。平安時代の歌人で、三河国司として蒲郡の開発に尽力した藤原俊成が、琵琶湖に浮かぶ竹生島から弁財天を勧請した際に、竹生島の竹を2本根こそぎ持ってきてご神体として植えた——それが「竹島」の名前の起源とされています。それ以降、竹が年々茂り、島中竹林となったことで「竹島」と呼ばれるようになったというのです。
この伝承は「竹島縁起(元文元年・1736年書)」という古文書に記されており、歴史の深さを感じさせてくれます。小さな島に込められた長い物語、なんだかロマンがありますよね。
豆知識① 竹島と藤原俊成の深い縁
藤原俊成は「千載和歌集」の撰者として知られる平安時代の代表的歌人。また「小倉百人一首」の選者・藤原定家の父でもあります。1145年に三河国の国司に任命され、この地の開発を推進し蒲郡の礎を築いた人物です。竹島の名前の由来にも、蒲郡のまちの歴史にも、俊成の名前が深く刻まれています。境内には藤原俊成の像も設置されており、一緒に写真を撮る方も多いのです。
竹島最大の見どころ|八百富神社と5つの社をめぐるパワースポット巡り
竹島に足を踏み入れたら、まず目指すのが八百富神社です。
橋を渡り、大きな鳥居をくぐると、そこから101段の石段が続きます。急な石段にちょっと驚くかもしれませんが、登り切った先の清々しい空気と達成感は格別。段差をひとつひとつ踏みしめながら、日々のあれこれを頭の中で少しずつ手放していくような、清められていく感覚があります。
日本七弁天のひとつ「八百富神社」
八百富神社は養和元年(1181年)の創建と伝えられる、歴史ある神社です。江の島・竹生島・厳島とともに日本七弁天のひとつに数えられ、全国にその名を知られています。
主祭神は市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)。開運・縁結び・安産のご利益があるとされ、縁結びのパワースポットとして恋愛成就を願う方々が全国から訪れます。徳川家康も参詣し寄進したという記録が残っており、三河を代表する神社として長い歴史の中で篤く信仰されてきました。
竹島の島全体が八百富神社の境内であるため、島に入った瞬間から神域の中にいることになります。それがあの独特の空気感の正体なのかもしれませんね。
境内には本社のほかに4つの末社が点在しており、それぞれに異なるご利益があります。
島内の社めぐりポイント
- 宇賀神社:穀物の神様・宇迦之御魂神を祀る。商売繁盛にご利益。島に入ってすぐのところにあります。
- 千歳神社:91歳まで長生きした藤原俊成を祀る神社。長寿・勉学にご利益があるとされます。
- 大黒神社:商売繁盛・経営にご利益。千歳神社の隣に位置します。
- 八百富神社本殿:主祭神・市杵島姫命を祀る。縁結び・開運・安産のパワースポット。
- 八大龍神社:豊玉彦命を祀り、家内安全・夫婦円満・厄除けにご利益があると言われています。海の神様・雨乞いの神様としても信仰されてきました。
5つの社をめぐりながら参拝する「島めぐり」は、竹島を訪れたなら絶対に体験してほしいです。静謐な空気の中で一歩一歩進むたびに、不思議と気持ちが整ってくる感覚がありますよ。
大大吉のおみくじと福種銭
境内では全国的にも珍しい「大大吉」のおみくじを引くことができます。通常のおみくじには「大吉・中吉・小吉……」などの種類がありますが、竹島の八百富神社では「大大吉」というさらに上のランクが存在するのです。ぜひ挑戦してみてください。
また、「福種銭」という授与品もあります。中に5円玉が入っており、商売や買い物の手元に加えるとよいとされているもの。お守りとして財布に入れておくのもいいですね。
豆知識② 6年に一度の御開帳
八百富神社では6年ごとに弁財天の「御開帳(弁財天開扉拝観)」が行われています。弁財天の神使が白ヘビとされることに由来し、巳年に「大開帳」、亥年に「中開帳」が行われます。2025年は巳年にあたり6年ぶりの大開帳が開催されました。次の大開帳は2031年の予定ですので、この特別な機会を逃した方はぜひ次回に向けて計画を。
竹島の絶景と自然|橋・遊歩道・日の出・潮干狩りまで
竹島橋からの眺め
竹島に向かって橋を歩き始めた瞬間から、気持ちがゆっくりとほぐれていく感じがします。全長387メートルのまっすぐな橋の上に立つと、左右に広がる三河湾の穏やかな海、そして緑豊かな竹島の全景が目に飛び込んできます。
橋の途中で後ろを振り返ると、蒲郡の街並みと海の対比が美しく、写真映えする風景が広がっています。特に晴れた日の午前中は光の加減が最高で、青い海と緑の島のコントラストがとても鮮やかです。潮風に吹かれながら歩くこの387メートルは、旅の中でも特別な時間になるはずです。
おすすめポイント 橋の上では、島に向かう方向と振り返る方向の両方を撮影するのがおすすめ。朝の光の中で撮ると特に美しい写真が撮れますよ。
島内の遊歩道で自然を満喫

島に入ると、整備された遊歩道と自然のままの岩場が続きます。島の外周を約20〜30分でぐるりと1周できるので、体力に自信がない方でも気軽に散策を楽しめます。
西側は整備された遊歩道を歩くルート、東側は自然の岩場を辿るルートになっています。東側の岩場ルートは少しワイルドな雰囲気で、大自然の中を探検しているような気分を味わえますよ。国の天然記念物に指定された植物を傷つけないよう、足元に気をつけながら進んでください。
遊歩道を歩きながら三河湾の海を見下ろすと、水の透明度の高さにも驚きます。特に天気が良い日は、海底まで透き通って見えることも。島をゆっくり1周しながら、自然の美しさと歴史の重みの両方を感じる、そんな贅沢な時間を過ごせます。
竹島海岸からの初日の出
竹島海岸は愛知を代表する日の出の絶景スポットとしても知られています。毎年元旦には初詣と初日の出を楽しもうと、多くの方が早朝から訪れます。三河湾の穏やかな海から昇る朝日と、シルエットになった竹島の島影。この幻想的な光景を見てしまったら、きっと忘れられない思い出になりますよ。
冬の早朝は気温がぐっと下がりますので、しっかり防寒してから訪れてくださいね。
竹島海岸の潮干狩り(春〜初夏)
竹島と本土の間の浅瀬は潮干狩りの名所としても有名です。蒲郡産のあさりは、柔らかく甘みがあると評判で、愛知県内外からたくさんの家族連れが集まります。子どもたちが夢中になって貝を掘る光景は、春の蒲郡を代表する風物詩なのですよ。
2026年の竹島海岸潮干狩り情報 開催期間:4月17日(金)〜6月4日(木) 料金:大人・小学生以上 1,500円(入漁袋1袋分) 1kgを超える場合は追加料金(800円/kg)あり 貸しカマ料:200円(返却時に100円返却) 天候等により中止になる場合があるため、事前に蒲郡市観光協会公式サイト「がまごおり、ナビ」でご確認ください。
豆知識③「海の眺めは蒲郡」——鉄道唱歌に詠まれた景勝地
明治33年(1900年)に作られた「鉄道唱歌」の中で、「海の眺めは蒲郡」という一節が登場します。三河湾の美しい景観は、明治時代からすでに全国に広く知られていたのです。竹島橋の上に立ち、潮風を感じながらその言葉を思い浮かべると、旅情がぐっと増してきます。歴史と絶景が重なる場所ならではの楽しみ方ですね。
季節ごとの楽しみ方|春夏秋冬それぞれの竹島の顔
竹島の魅力は一年を通じて変わりません。でも季節によって異なる表情を見せてくれるのも、この場所の大きな魅力のひとつです。
春(3月〜5月) 気候が穏やかで観光に最も適した季節。桜が咲く時期は竹島周辺の「竹島園地」も美しく彩られます。4月〜6月は潮干狩りのシーズンが重なり、ファミリー層にも特ににぎわいます。GW期間は混雑することがあるので、早めの時間帯に訪れるのがおすすめです。
夏(6月〜8月) 緑が深まった島は生命力にあふれ、島内の植物がいっそう豊かに茂ります。蒲郡では夏の納涼花火大会も開催されるため、竹島周辺が夏の夜に彩られる光景も素敵ですよ。暑い日は帽子や日焼け止めを忘れずに。
秋(9月〜11月) 観光の穴場シーズン。混雑が比較的少なく、のんびり参拝や島めぐりを楽しめます。澄んだ秋空と海の青さのコントラストが美しく、写真撮影にも最適な時期です。
冬(12月〜2月) 空気が澄んでいて、三河湾の景色がとてもクリアに見えます。元旦の初日の出スポットとして特に有名で、朝焼けの中に浮かぶ竹島の姿は息をのむ美しさ。混雑はしますが、それだけの価値がある光景を見ることができます。
アクセス・行き方
電車でのアクセス
名古屋方面から JR東海道本線「名古屋駅」から「蒲郡駅」まで約45分〜1時間。 蒲郡駅南口から東へ徒歩約15〜25分で竹島橋に到着します。 または、蒲郡駅からサンライズバスに乗り換え「竹島遊園」バス停下車、徒歩約5分でアクセス可能です。
豊橋・浜松方面から JR「豊橋駅」から「蒲郡駅」まで約25分。
蒲郡駅から竹島まで歩いて行けますが、荷物が多い場合やお子様連れの場合はバスの利用が便利です。
車でのアクセス
東名高速道路「音羽蒲郡IC」から音羽蒲郡道路(三河湾オレンジロード)を経由して南下、約20分。 国道23号線バイパス「蒲郡IC」から南へ道なりに約10分。
名古屋・浜松方面からは車で約1時間程度の距離です。ドライブがてら訪れるのにも最適なロケーションですよ。
駐車場について
竹島橋のそばに「竹島駐車場」があります。約200台収容可能。
- 平日:無料
- 土日祝(4月・5月以外):300円
- 4月・5月の土日祝・GW期間の平日:500円
- 徴収時間:午前9時〜午後5時
シーズン中の週末や連休は満車になることもあります。早めの時間帯に到着することをおすすめします。自転車・バイクの駐輪スペースは竹島水族館前に設置されています。
営業時間・料金・混雑・注意事項
営業時間と料金
竹島・八百富神社への入場は無料、そして24時間開放されています。橋を渡って島に入ること自体に料金はかかりません。神社参拝も無料です。
おみくじや御朱印・授与品には別途費用がかかります。御朱印は書き置きで400円。式年大祭の際には特別なデザインの限定御朱印が頒布されることもあります。
混雑しやすい時期
元旦・初詣シーズン、春のGW期間・潮干狩りシーズン、縁日・祭礼など特別行事の日は混雑が予想されます。平日の午前中は比較的空いていることが多く、ゆっくり参拝したい方や写真をじっくり撮りたい方にはおすすめの時間帯です。
服装・持ち物の注意点
歩きやすい靴が必須です。竹島橋は387メートルの長さがあり、島内も石段や岩場を歩くため、ヒールやサンダルは避けましょう。スニーカーなど底の安定した靴でお越しください。101段の石段は傾斜があるため、足元が不安な方は手すりを使いながらゆっくり登りましょう。
島内は天然記念物の保護区域のため、植物や岩を傷つける行為は厳禁。貴重な自然生態系を守るためにも、ゴミは必ず持ち帰ること、植物を採取・傷つけないことを守ってください。
竹島橋の上は風の強い日には体感温度がかなり下がります。春や秋でも薄手の上着を一枚持参しておくと安心ですよ。夏は日差しが強いので帽子と日焼け止めも忘れずに。また、島内に飲み物の販売がないこともあるので、暑い時期は飲み物を事前に用意しておきましょう。
まとめ|愛知・蒲郡の竹島は、小さくて大きな奇跡の島
三河湾にぽっかりと浮かぶ小さな竹島は、日本でも珍しい「島全体が国の天然記念物」という特別な場所です。約400メートルの橋を渡るだけで、日常とはまったく異なる神聖な空気に包まれます。
日本七弁天のひとつ「八百富神社」では、開運・縁結び・安産のご利益を求めて全国から人が集まります。101段の石段を登った先で参拝を済ませ、5つの社をひとつひとつ丁寧に回っていると、気がつけば心がすっきりと晴れ晴れとしていますよ。
島の外周を歩けば、65科238種にのぼる豊かな暖帯植物の緑に癒され、三河湾の穏やかな海の風景が心をほぐしてくれます。橋の上を歩くだけでも絵になる景色が広がり、写真好きな方にも大満足のスポットなのですよ。
名古屋から電車で約1時間、しかも入島料は無料。コストパフォーマンスも抜群に良い竹島、まだ行ったことがない方にはぜひ一度足を運んでいただきたいのです。春の潮干狩りシーズンも、冬の初日の出の時期も、それぞれ違った表情で出迎えてくれる場所。平安時代から続く歴史と、手つかずの自然と、海の絶景が重なり合う竹島は、愛知を代表する観光地として、これからも多くの人に愛され続けることでしょう。
気軽に行けるのに、心に深く残る体験ができる——それが竹島の本質的な魅力なのかもしれません。ぜひ一度、あの橋の上に立って、三河湾の潮風を感じてみてください。
蒲郡観光の拠点に、温泉と美食が自慢の宿泊施設もチェックしてみてください。三河湾を眺めながらの一夜は、旅をさらに特別なものにしてくれますよ。
竹島 基本情報まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県蒲郡市竹島町 |
| アクセス(電車) | JR「蒲郡駅」南口から徒歩約15〜25分 |
| アクセス(バス) | 蒲郡駅からサンライズバス「竹島遊園」下車、徒歩5分 |
| アクセス(車) | 東名高速「音羽蒲郡IC」から約20分 |
| 入場料 | 無料 |
| 開放時間 | 24時間(橋・島内) |
| 駐車場 | あり(平日無料・土日祝有料、約200台) |
| 島の1周 | 約20〜30分 |
| 石段 | 101段(八百富神社まで) |
最新情報は蒲郡市観光協会公式サイト「がまごおり、ナビ」にてご確認ください。


